「そっか、わたし 泣きたかったんだ」 〜女神の封印解除のはなし〜

 

最後に誰かの前で泣いたのはいつですか?

泣くことにくつろいだことがありますか?

 

私は12人の女神達の中で

泣きに泣いた。

 

2022.11.19

参加した

みほさん主催

KIKIさんとの

スピリチュアルメイクコラボイベント

「女神達の封印解除」

での出来事。

 

数ヶ月前に起こった悲しいこと、

泣きたいはずなのに

思い切り泣けなくて苦しかった。

 

それがワークの中のKIKIさんのことばに

ピンと張り詰めていた糸が

切れたみたいに泣きはじめた私。

 

大声をあげてひとり子どもみたいに泣いた。

他の仲間がメイクされている時だった。

 

仲間がそっと触れてくれて、 

抱きしめてくれて、

ティッシュをくれて、

安心した子どもの私は

もっともっと泣くのが

止められなくなった。

 

そういう風に泣いている人を

見たことはあって、

なんとなくイラッとしたのを覚えている。

そういう人に今私はなっている。

あの時羨ましかったことを

自分に許している。

 

どれくらい長く泣いていただろう。

ふと顔を上げると

みんなの優しい眼差しがそこにあった。

 

「長い旅だったね」

というKIKIさんの言葉に

この数ヶ月、いや1年が癒された。

でも実は本当は

もっともっと長い旅だったんだ。

 

子どもの頃から私は

「人前で泣かない」と決めていた。

特に小学生の頃は

どんなに悲しくて悔しくても

絶対に学校では泣かなかった。

 

妹が生まれるからと母が入院していた時、

3歳の私はさみしくて泣いたらしい。

どうしたらいいかわからなかった祖父は

「なんで泣くんだ」と怒った。

祖母は優しくそばにいてくれたけど、

ちょっと困っていた。

そんなこと記憶から抜け落ちてたんだけど、

その時の私は思ったんだと思う。

私が泣くとまわりの大切な人が困る。

「泣いて甘える」ってことを封印した。

 

幼稚園の時、

すぐ泣いて自分の願いを外に出す友達がいた。

それをされるとこっちの願いを

もう言えなくなって、私は困惑した。

それで、もっともっと

「私は泣かない」って

強く誓いを立ててしまった。

 

「泣いたってなんになるのさ」

そう諦めて泣かずに大人になった私が

8年前母になって、

ただただ泣きじゃくる息子を

納得するまで抱きしめることを知った。

それは全然困ることじゃなかった。

「もっともっと泣いてもいいよ」

と息子にかける言葉。

本当は自分にも言っていたのかもしれない。

 

6年前

初めてKIKIさんの

グループメイクセッションに参加した時、

私は人前で涙を流した。

長く続く鬱病生活に

もうどしたらよいかわからなくて

スピリチュアルメイクなるものに

何か希望の光を感じて

KIKIさんに会いに行った。

本当に毎日苦しくて

布団にもぐってたくさん泣いていた。

でも家族以外の人の前では

一度も泣かなかったと思う。

それが初対面の人ばかりの中で

するすると流れる涙。

 

2年前

再びKIKIさんに会いに行った私は、

また泣いた。

まゆみさん主催の

フェミニンリーダーのための集い。

これまたグループのセッション。

女性の集まりが苦手な私は、

他の人と微妙な距離を保っていた。

和やかに話はするけれど

拒否して壁を作っているようなエネルギー。

ワークがはじまる。

急に私の中の傷が疼いた。

「その壁、壊していいよ」と

ノックが聞こえた。

 

「どんな気持ち?」と聞かれて

恐る恐る「泣きたい」と答えた。

 

「ここで私が泣いたら、

 ワークが止まってしまう」

「私に時間を割いてもらうのは申し訳ない」

そんな声も同時に私の中から出てきた。

 

でもKIKIさんにハグされたら

こみあげてくるものの勢いが

もう止められなくなって、

私は震えながら泣いた。

あんなに人前で泣いたのははじめてだった。

そして今日会ったばかりの人に

優しくさすってもらって

見守ってもらって、

泣くなんて、

生まれてはじめての体験だった。

 

「姉妹愛って聞くけど、どういうこと?

 ほんとにそんなのあるのかな?」

そんな疑問に身体が心が魂がYES

と言った瞬間。とても心地よかった。

だけどちょっとだけ

「私のために申し訳ない」

という焦りも共存した。

 

そして昨日、

泣きながら私はこの涙が嗚咽が

自分のためだけじゃない

ってことを知っていた。

はじまりはもちろん自分の体験からくる

悲しさや後悔ややるせなさ。

でも小さい私や

みんなの泣きたい気持ちも含めて、

自分の中の「泣きたい」を

まっすぐ外に出して泣きじゃくった。

そしてそこには

「泣いてもいいよ」の

あたたかな世界があった。

 

たくさんワークをしたり、

出会った人から教えてもらいながら

自分を癒し、愛してきたから、

この場が安心安全であること、

姉妹愛への信頼が生まれていた。

だから委ねられた。

 

そしてやっぱり

「あなたはわたしで、わたしはあなた」

だった。

 

そして「人前で泣いてはいけない」

封印は解除されていた。

喜びの、祝福の、

舞が身体の中から溢れ出た。

みんなでそれぞれ思い思いにダンスして

輪になって手をつないで

「愛してるぜ〜」を

声でも波動でも送る。

女性達のあつまりが苦手と言いながら

それでもつながりたかったんだ。

 

これからも

解放と自分を癒す旅は続いていく。

その度に傷は疼き、

苦しいなぁってこともあるかもしれない。

でも大丈夫。

きっと今回みたいに乗り越えられるよ。

ひとりじゃないよ。